戸建て住宅にて屋根瓦の漆喰修繕工事を行いました。
屋根漆喰とは?
屋根漆喰は、瓦屋根において、瓦と瓦の隙間を埋めるために使用される材料です。主に石灰と砂を主成分とし、高い耐久性と防水性を持ち合わせています。
大屋根や下屋根の漆喰が剝がれやふくれ、鬼瓦周りなどは漆喰がほぼ取れ屋根の上や雨樋に漆喰が落ちていました。
剥がれや、ふくれなどある場所は、漆喰を取り除き撤去を行い、全体的に漆喰が深かった(棟瓦の土台となる土や漆喰が少ない)為、下塗り材を入れ、上塗りの漆喰と2層仕上げを行いました。
漆喰撤去、剥離、ケレン後、下地調整を行い、下塗り材を入れていきます。
下塗り完了後、乾燥させ上塗り材の白漆喰を塗布していきます。
点検、清掃などを行い完了となります。
今回は、天候も良かった為、1週間程の作業となりました。
部分補修ではなく、全面にて工事を行い、ほとんどが下り棟でしたので平棟や、のし瓦などと違い作業時間がかかります。
瓦屋根工事では、悪天候時は作業が行えませんし、とても滑りやすく危険です。
この時期は、夜露などで瓦が濡れていたり、強風などでも転落の危険がある為、作業用足場の確保、シート養生など設置し作業を行います。
もしご自身で確認や作業を行う場合には、安全の確保が必ず必要となります。
屋根漆喰が果たす役割
屋根漆喰は、以下の重要な役割を果たしています。
雨水の侵入を防ぐ
瓦の隙間を完全に埋めることで、雨水が建物内部に侵入するのを防ぎます。
瓦の固定
瓦同士をしっかりと接着し、強風や地震などによる瓦のズレや落下を防ぎます。
棟の保護
棟瓦の隙間を埋めることで、雨水が棟木に浸透するのを防ぎ、棟木の腐朽を抑制します。
美観の向上
きれいに仕上げられた漆喰は、屋根の外観を美しくし、建物の価値を高めます。
屋根漆喰が劣化するとどうなるか?
屋根漆喰は、長年の風雨にさらされることで、ひび割れや剥がれが生じ、その機能が低下します。漆喰が劣化すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
雨漏り: 雨水が瓦の隙間から侵入し、天井や壁に染み出すことがあります。
瓦のズレや落下: 瓦が固定されなくなり、強風などでズレたり落下したりする可能性があります。
棟木の腐朽: 雨水が棟木に浸透し、腐朽が進んで棟が破損する可能性があります。
建物全体の寿命が短くなる: 雨漏りや瓦の落下は、建物の構造を損ね、寿命を縮める原因となります。
屋根漆喰の補修はなぜ必要なのか?
屋根漆喰は、建物を雨風から守る上で非常に重要な役割を果たしています。そのため、劣化が認められた場合は、早めの補修がおすすめです。
補修を怠ると、以下のリスクが高まります。
修繕費の高騰: 小規模な補修であれば比較的安価で済むことが多いですが、雨漏りが発生し、大規模な修繕が必要になった場合は、費用が大幅に増加する可能性があります。
建物の価値の低下: 外壁のひび割れや雨漏りなどは、建物の外観を損ね、売却価格の低下につながる可能性があります。
安全性の低下: 瓦の落下は、人身事故や物的損害につながる危険性があります。
屋根漆喰の寿命は?
屋根漆喰の寿命は、使用する材料の種類、施工方法、気候条件などによって異なりますが、一般的には10年~15年と言われています。定期的に屋根の状態をチェックし、劣化が認められた場合は、専門業者に相談することをおすすめします。
屋根漆喰は、建物を雨風から守り、長寿命化に貢献する重要な要素です。定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、建物を長く美しく保つことができます。
もし、屋根の漆喰が劣化していると思われる場合は、早めに専門業者にご相談ください。
屋根漆喰工事記事
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